「わわわっわた、わた、わたしと、もしよければパートナーに…てゆーか付き合って下さい!」 「…あのさぁ、俺は…………」 ―――――――――― 「マカ、ソウルがこくは」「もういいの」 わかってる キッドの報告から数日後、 ソウルに彼女ができたらしい 「もう、あんなやつ知らない」 と、肩を上下させながら泣き続けるマカを放ってはおけなかった。 何故なら今にも死んでしまいそうなほど彼女は病んでいたからだ。 その美しい左右対称のおさげを嗚咽と共に揺らす姿はとても痛々しいものだった。 なんでも、ソウルがここ1週間家にすら帰って来ていないらしい。 1人が怖い、耐えられないと身をちぢこまらせて俺の目の前で泣いた。 そんなマカを家に泊めて二泊目の夜、寝室に誰かが軽くノックした。 「入りたまえ」 がちゃりとドアを開け入ってきたのはマカ。 「キッド…夜は寂しいから寝る前に少しお話しよ」 「きっちりかっちり 11時までならいいぞ」 あぁ、なんて素直じゃない 俺なら、幸せにしてやれるのに 彼女はやはりあの男を選ぶ 整った顔をぐしゃぐしゃにしながら「そうる、そうる!」と泣き叫ぶのだ。 こんなにも一途に想われているのに アイツは こんなにも妬ましい存在になったのはいつからか 頼む、これ以上マカを苦しめないでくれ 傷だらけで醜いと思うなら マカの気持ちに気付いていての行動ならば 俺はお前を許さない たわけめ、とボソリと呟きマカの頭にぽんと手を置くと 光の無い瞳のマカが一瞬だけふわりと笑った気がした。 end. [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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