魂喰

†午前零時の憂鬱
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ただうわごとのように繰り返される
これで何度目だろう

マカが「しにたい」と呟くのは



最近マカが学校から帰ると部屋にこもりっぱなしなのは分かってる、歪み始めているから。分かっているのに何もしない、否できないのは俺がアイツを追い詰めてしまっているから







嫉妬、妬み、独占欲、相手が抱く感情が勝手に自分の中で混ざり合って、他人と自分自身を共有している様で気持ち悪い。
私の中にいる、もう一人の赤の他人。
そんな感じ。あれ、日本語おかしいや、でもそんな感じ。

好き、好きです、今までに何度その言葉を聞いただろう。
なんで私の目の前でソウルにそんなこと言うの。
醜い独占欲に気が付いたのはしばらくしてから。

私だけのパートナーだから、お願い。もう見たくないの。ソウルの困ってる顔とか、頬を赤らめながら言い寄ってくる女の子とか、泣きながら走り去る女の子とか、
一番嫌なのは、私に宣戦布告してくる女の子。

毎日毎日毎日毎日懲りもせずに私の元にやってきては悪態をついていくから、最初はイライラしてたけど日を重ねるごとに、
エスカレートしていって
耐えられなくなりはじめて、そしたらソウルが好きなやつができたんだって恥ずかしそうに笑うから、

苦しくて


私って惨めだなぁなんて思い込んで深く考えないようにしてたけどそれすらがウザったくなった。そんな思い込みの激しい独占欲にまみれた自分のことが嫌いになった
嫌いの次は大嫌いで、その次は嫌い、の無限ループ
ねぇしにたいよ。誰か私をころしてください


抜け出せないよ


こんなに好きなのに、またアイツを困らせてる。

また自分の想いを押し付けてる、そんなの女の子たちと変わらないじゃない。私、本当にソウルのこと好きなの?
それはパートナーとして?


考える分だけ頭の中がごちゃごちゃしてきて

ソウルは、誰が好きなの?





「ソウル君、彼女できたんだって」
「それも歳上の美人さんだってよ」

休み時間。
ソウルの取り巻きの女の子たちが今は私を取り囲んでいる
女の子たちの言葉に、頭を鈍器で殴られたような衝撃を受けた。女の子たちが笑いながら去っていく。私は脳内が真っ白になって立ち尽くすことしかできなかった


そして、息ができなくなるかと思った。
腹に蹴りをモロにくらい膝が折れそうになると同時にそれを許すまいとお下げを引っ張られる。

知らない男たちが値踏みするような視線を私にぶつけると、その中の一人がいきなり服の中に手を入れた。






皮が向けて、血が滲んでもそこを擦り続けた。
這うような手付きがじわじわと皮膚を蝕んでいく感覚がなんとも気持ち悪い。擦っても擦っても取れない、肌を滑るゴツゴツした手のひら
やだ汚い
私はそこを無我夢中で擦り続けた







浴室から部屋に戻ると、明かりを付けることすら面倒でそのままベッドにダイブした。

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