魂喰

†愛に狂ったら。
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授業のことで質問、
という言い訳を作って
顔を見に行っていた。








好意はあった。
けれどそれが愛なのかは自分でもよく分からなかったけれど。





コンコン
「…失礼します」






よく来たね、
彼はヘラヘラと笑う。





私が好意を持ってここに来ていることは向こうにも伝わっているらしい。


最近はとくに優しくされる。甘いと感じてしまうくらいに。











分からない問題を見てもらう。
その間ずっと彼は私の頭を撫でてくれるのだから嬉しいやら照れるやらでまともに集中できない。

まったく。





「ここがどーしても…」



私が質問しようとすると同時に頭を撫でていた博士の手が止まった。




「マカ」




机に向かっていた身体が、椅子をくるくると回され彼と向き合う形になる。



「その首筋の傷…」




「あ、気付きませんでした。多分この前の戦闘で付いた傷だと思います」






彼の顔が一瞬歪む。



「…………」




「あの、博士…?」




不機嫌そうにしていると思えばその表情は悲しそうなものに。




つう、と傷口付近の首筋をなぞられる。


それに反応した身体がビクッと震える。




「……っ」




彼は意地悪そうに笑う。


「この程度の切り傷なら少しいじっても問題なさそうですね」




「…え?」






首筋に勢いよく噛みつかれたかと思うと、そこをかなり強く吸われた。




「いッ………っ」







そのまま床に押し倒され、組み敷かれる体制に。




さっきまで優しかった彼とは違う、目付き。
それはとても辛そうなものだった。



「博士……?」




「……ソウルに傷を気付かせる為と、ソウルにあきらめさせるための印だからね?ソレ」





私の顔はいままでにないくらい赤いだろう。
身体が熱い。






「無防備すぎるんですよ…」





逃げられなかった。







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