1/1ﾍﾟｰｼﾞ目 １人の女が、 戦争に行ったまま戻らない男のことを思い自ら戦地へ赴く。そして男の死を知り悲しみのあまり自殺を試みようとするが愛した男の親友に止められそのままその男と結婚してしまう …こんなにもいとおしく思っているのに彼はいない 二度と戻らない 死んだという現実を受け止められない自分がいる 誰にも分からない私の大きな悲しみ 理解なんてできっこない そう 私は世界で１人きりなんだ ｢ま、か｣ ｢ソウル―――ッ!!!｣ つ…っ…ずずっ… …ひぐっ……ぅっうっ… 視界に入るのは、自室の天井。 そうか、こっちが本物なんだ…。 自分の泣き声で目が覚めた。 この夢も３日続けて見ている …あんな本読んだからだ……… 涙が止まらない なんなのだろう このぽっかりと空いたような何かが抜け落ちたような感覚は。 ただただ苦しくて切なくて 嗚咽が酷くなってきた すると自室の扉が勢いよく開いてソウルが飛び込んできた。 ｢マカ…｣ そして強く強く抱きしめられる。 ｢怖い夢でも見たか？｣ ｢うん…｣ 私にとって一番怖い夢。 ソウルがいなくなっちゃうこと。 ｢もう、大丈夫だからな……｣ ゆっくりと頭を撫でられる その優しさに安堵を覚え不安で押し殺してきた涙が一気に溢れる ｢そーる…っ うわぁぁぁぁあん｣ 彼の腕の中で、その胸をかりてひたすら泣きじゃくった。 ガキっぽいと思われてしまうかもしれないけど、今はこうしていないとソウルを近くに感じられなかったから 自分の中でこんなにも大きく育ってしまった気持ち。 それに気付くには少し遅すぎたのかもしれない 彼がいない非日常なんて いらない、私は耐えられない それが日常になるなら 私は迷わずに死を選ぶだろう 彼の頬にキスをする。 最初は驚いていたソウルも 理解してくれたらしい ｢一生離れねーよ｣ そして、 誓いのキス end. [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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