1/2ﾍﾟｰｼﾞ目 追いかけないでよ そんな怖い顔して 僕は何もしてない してないのに ｢うわぁぁあっ｣ …また、だ 空には口から赤い液体を溢しながら怪しく笑う月。 最近は毎日同じ夢を見てうなされて夜中に何度も起きる。 その繰り返し… 怖いよ… ふと脳裏に過った少女の姿を、枕に重ね抱き締める。 こんなにも不安でこんなにも恋しく思うなんて病気なのか。 翌日、夢のことを話すとマカはふっと優しい笑みで僕の頭をなでた。 ｢ならさ、今日はうちに遊びに来なよ｣ ｢でっでも…そんなことしたらマカたちに迷惑じゃない…？｣ ｢何言ってんの、友達じゃん！｣ その言葉にみるみる顔が朱色に染まっていくのが分かる。 マカにそう言われると嬉しい。瞳が少し潤んでしまう。 ｢マカぁ――…｣ こんなぐずった顔見られるのが恥ずかしかったから抱きついてマカの胸に顔を埋めるとマカの声が裏返る。 ｢クロナっ??｣ マカ可愛い。 なんか後ろに黒いオーラを感じたような気がしたけど気にせずにマカの首に手を回しうなじに鼻を掠める。 ｢マカいい匂いがする…｣ ｢もー…クロナは甘えん坊だね｣ 本当に母親みたいな感じで 自分でも驚くくらいに 触れてしまう。 右手をマカの背中に固定して左手で頬をぺたぺた触って遊んでいると 後ろから首根っこをつままれて無理矢理引き剥がされてしまった。 ｢うじゅー……｣ ｢何お前ら朝からイチャついてんだよ｣ その声はソウルだった。 さっきからずっと見てたのかなー… [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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