1/5ページ目 あの日、鬼神と出会ってしまってから それからというもの、毎日黒血を注がれた。 初めのうちはなんとか大丈夫だった。私が持つ退魔の波長が体内の黒血を消してくれていたからだ。だけど、いつまで経っても狂い始めることのない私を不審に思った鬼神が、黒血の量を倍にしたのだ。 それに耐えきれなくなった身体が悲鳴をあげた。 今度ばかりは退魔の波長も、どうにかしてくれそうにはなく、私は高熱に倒れた。 気がつくと、鬼神が私を見下ろしながらクツクツと笑っていた 「随分とうなされていたな」 「…………」 「ソウル、ソウル!ってな ……そいつ、殺してやろうか」 「…!」 朦朧とした意識の中私は跳ね起きて鬼神にしがみついた。 「やめて…それだけは…!」 「ならば」 鬼神は私を腕の中に閉じ込めると耳元で囁いた。 「ソウルとは、誰だ?」 「……私の、パート、ナー…」 「そのパートナーを殺して欲しくないのだろう? なら俺の為に尽くせ、働け」 「……」 意地悪そうに鬼神は言う。 「逆らおうとするな、裏切ろうとするな」 私は全身の力が抜けてしまい鬼神の身体に身を委ねた。それから荒い息を整えて、皮肉めいて言ってみた。 「本当にビビりだと思ってたら、鬼神は独占欲も強いんだ…」 挑発してみたのだ、平手の一発でもくらうと思った。だけど飛んでくることはなく代わりに鬼神は深くため息をついた。 そして私の顎に手を添え持ち上げた 「…阿修羅と呼べ。 こんなに気の強い女は初めてだ」 . [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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