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換骨奪胎2
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あの日、鬼神と出会ってしまってから





それからというもの、毎日黒血を注がれた。



初めのうちはなんとか大丈夫だった。私が持つ退魔の波長が体内の黒血を消してくれていたからだ。だけど、いつまで経っても狂い始めることのない私を不審に思った鬼神が、黒血の量を倍にしたのだ。
それに耐えきれなくなった身体が悲鳴をあげた。


今度ばかりは退魔の波長も、どうにかしてくれそうにはなく、私は高熱に倒れた。











気がつくと、鬼神が私を見下ろしながらクツクツと笑っていた



「随分とうなされていたな」


「…………」



「ソウル、ソウル!ってな
……そいつ、殺してやろうか」

「…!」


朦朧とした意識の中私は跳ね起きて鬼神にしがみついた。

「やめて…それだけは…!」
「ならば」

鬼神は私を腕の中に閉じ込めると耳元で囁いた。



「ソウルとは、誰だ?」




「……私の、パート、ナー…」



「そのパートナーを殺して欲しくないのだろう?
なら俺の為に尽くせ、働け」

「……」

意地悪そうに鬼神は言う。

「逆らおうとするな、裏切ろうとするな」



私は全身の力が抜けてしまい鬼神の身体に身を委ねた。それから荒い息を整えて、皮肉めいて言ってみた。



「本当にビビりだと思ってたら、鬼神は独占欲も強いんだ…」



挑発してみたのだ、平手の一発でもくらうと思った。だけど飛んでくることはなく代わりに鬼神は深くため息をついた。

そして私の顎に手を添え持ち上げた


「…阿修羅と呼べ。
こんなに気の強い女は初めてだ」





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