ネウロ
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▽ただ感じたくて

爪先や首筋を、
冷たい外気が掠める。
それは
ひんやりと上から下へ下へ。


(…寒っ…窓、閉めて寝たはずなんだけどな……)

手探りで、自分の隣にいるであろうキャラクターものの抱き枕をひっつかみ足を絡ませる。

胸にすっぽりと埋め抱き締め眠りに着こうとすると、うわっ、と何処からが人の声のような音が深夜の静まり返った部屋に響いた。

「んんー…」
なんのおとだろう

すると抱き枕がもぞもぞと動き出した。
「大胆だなぁ、先生は」


このテノールの声、猫なで声、助手声は…

「ネウロ!?」


勢いよく突飛ばしてしまった。するとあいたたた…と尻を擦る、少年。
目の前にいるのは、確かにあの、殺人鬼。


「なんでサイがんんっ」
叫ぼうとすると顔面に枕を押し付けられ口を塞がれた。
「しーっ…駄目だよ騒いじゃったら…今日はネウロに内緒で来てるのに」
「ふご?(なんで?)」
「遊びたかったから」

もう大声出さないから、と口を解放してもらう。
「なにして?」
「あはは、それはねぇー…」

「?」









「お医者さんごっこ」









「…」






「お断りさせていただきま「箱に詰めちゃうよ」















そう、ただ人間の体温を確めたかっただけ

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