ネウロ
.゚・*.+.゚・*
▽I'm so sick.
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「ヤコ」



理由もないのに
毎回そうやって呼びつけては抵抗してこないのをいいことに、遊ぶ。


最初は軽く痛め付けるだけだったのだがそれは次第に己の欲望を満たす為だけの行為へと変わっていった。



ヤコの、赤が、見たくて、
欲しくて欲しくて欲しくて、堪らなくなる。



少し強く爪を立ててやれば、白い肌からぷくりと膨れあがるそれ。

手首に、腕に、腹に、背中に、太股に、
赤い線を何本も引いてやれば苦悶の表情を浮かべ身をよじる少女を、力で捩じ伏せ自由を奪ってやれば、あとは我が輩の思うがまま。






いつもと同じように呼びつけては今日もいたぶる。


ヤコの頬に平手打ちを放った。軽く打ったつもりだったがヤコは大きく弾かれトロイの角に頭をぶつけて床へと倒れる。




「起きろ」




髪を掴み無理矢理頭を持ち上げるとヤコは小さく呻いた。

悲鳴すらあげようとしないこの人間に一瞬、壊れてしまったのではないかという不安が生まれた。
から
腹を殴ってみた。


事務所内に鈍い音が響く。



するとコンクリートに数滴、ぽたぽたと赤が広がった。


あぁ、まだ壊れていない


口から零れ出し下へと体を伝っていく液体。それに沿いながら口元の赤を舐めあげ首筋へと舌を這わせる。そのまま鎖骨の窪みに溜まる液体をすくい飲み干す。
それを繰り返すうちに少女から漏れる熱い吐息。
その行為を行わないと確かめられない、
生きているという実感が感じられなくなるのだ。


次第に熱を帯び甘ったるい音しか発せられなくなるまで、おかしくなるまで、ずっと











今、我が輩はどんな顔をしているのだろうかと考えているとふいに蚊の鳴く様な小さな声が耳元で囁いた。



「辛い、時 は 泣いても
いいんだ よ?」






「…ならば貴様が泣き叫べ」





手首を少し強く捻ってやれば
ヤコは口元を歪ませ目尻から涙を流した
と同時に
ふわりと笑った








(全部分かってるから)

(貴方は、私との接し方が分からなくなってしまっただけ)




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