アリダー



アリダー(Alydar 1975年3月23日生)
 [アメリカ・競走馬]


 血統の良さと「重戦車」と評された破格の馬体からデビュー前から人気を集め、アメリカ三冠競走制覇に大いなる期待を寄せられていた。宿命のライバルとなる、アファームドとの初対決はデビューから2戦目のユースフルステークスだった。ここで2着に敗れたのを皮切りに両馬は幾度もの対決を重ねることになる。続くグレートアメリカンステークスではアリダーが勝ち、その次走G1ホープフルステークスではアファームドが勝ちと、一進一退の攻防を展開した。結局、2歳時の対アファームド戦績は6戦2勝だった。

 3歳時、アリダーはフラミンゴステークスやフロリダダービーといった、ケンタッキーダービーの前哨戦を勝利した。しかし大舞台にして宿敵との再対決となったケンタッキーダービーでは、アファームドに1馬身半の着差をつけられ2着。続く二冠目プリークネスステークスも僅差に敗れ2着、最後の一冠ベルモントステークスもアファームドの2着に敗れた。特にベルモントステークスでの攻防は、アメリカ競馬史上に残る名勝負といわれた。かつて三冠競走に最有力視されたはずのアリダーは、全て2着に敗れ、三冠馬アファームドの引き立て役になってしまった。

 その後、アリダーとアファームドは「四冠」を賭けたトラヴァーズステークスに出走。これが両馬が揃った最後のレースとなった。レースではアファームドが1位入着を果たしたものの、進路妨害によって降着処分となり、結果としてアリダーの勝利となった。対アファームド戦績は10戦3勝。競走馬としての評価は最後までアファームドに勝つことができなかった。その後、アファームドとは別路線に向かい、26戦14勝・2着9回の戦績をもって引退した。

 種牡馬としてのアリダーは大成功を収めた。初期よりアリシーバ、イージーゴア、ストライクザゴールドと、アメリカクラシック三冠競走優勝馬・ブリーダーズカップ優勝馬を輩出し、1990年には北米リーディングサイアーとなるなど第二の馬生においてアファームドを大きく引き離した。日本で活躍した産駒にはリンドシェーバーがいる。

 1990年11月13日、アリダーは繋養先のカルメットファーム内にて右前脚骨折を発症。緊急の手術によって一命を取り留めたものの、その後同じ部位を再び折っていることが判明し、11月15日に安楽死の措置がとられた。

 しかし、8ヶ月後にカルメットファームが1億2700万ドルの負債を抱えて倒産すると、実はアリダーは保険金目当てに殺害されたのではないかという疑惑が浮上した。実際にアリダーの保険金として3650万ドルが支払われ、そのうち2050万ドルは銀行へ返済されている。また、骨折の理由として、アリダーが扉を強く蹴ったのが原因と発表されていたが、そもそも木の扉を蹴ったくらいで致命的な骨折を起こしたことが不自然との声もあった。様々な推測は飛び交ったが真相は未だ解明されていない。

 1990年11月15日死去(享年15)


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