関根史郎



関根史郎(せきねしろう 1953年生)
 [写真家]


 神奈川県生まれ。1975年たま芸術学園写真科卒業。同年、熊切圭介、木村恵一両氏に師事。1977年、フリーの写真家として活動を始める。1991年株式会社スタジオ・エス入社。主な撮影対象は動物や植物など。

 2001年1月26日19時14分頃、東京都内JR山手線新大久保駅で泥酔した男性がプラットホームから線路に転落し、その男性を救助しようとして韓国人留学生・李秀賢(26)と共に線路に飛び降り、折から進入してきた電車にはねられ、3人とも死亡した。

 人命救助のために命を投げ出したこの事件は、美談として日韓両国で大きく報道されるとともに、事故の犠牲者を追悼・顕彰するプレートが新大久保駅のホームと改札の間の階段に設置された。このプレートには二ヶ国語(日本語・韓国語)で事故の経緯等が記されている。その後救助を行った2人の遺族には、感謝状が贈られている。

 しかし、実際の報道は韓国人留学生・李秀賢に比して関根の扱いが非常に小さく、全く取り上げなかったTV番組や新聞もあった。この事故を題材にした2007年公開の日韓合作映画『あなたを忘れない』では、李秀賢が主役となっており、日本人の救援者である関根の存在は影のように扱われたている。それについて映画監督の花堂純次は関根の遺族が「そっとしておいてほしい」と断ったために、関根については取り上げなかったとしている(しかし、関根さんの遺族は公にそのことについて語っていない)。最後に「李秀賢さんと関根史郎さんに捧ぐ」とのクレジットが挿入されている。しかし、関根の恩師である写真家の熊切圭介は、協力依頼が一切なかったとしている。

 ホームから人が転落し(あるいは自殺を目的として故意に飛び込み)、列車に轢かれて死亡する事故はそれまでにもしばしば発生していたが、本事故がマスメディアで大きく報道されたことで、ホームからの転落事故に対する社会的関心が高まった。そのため、色々な対策が施された。

 最初に転落した男性が駅構内の売店で購入した酒を飲んでいたことが判明し、JR東日本は通勤圏の一部駅構内での酒類の販売を一時取り止めた。また、プラットホームに設置される「列車非常停止ボタン」の使用方法を積極的に車内広告やテレビCMでPRしたり、ボタンの設置場所が明確にわかるよう、柱などにマーキングが施された。ボタンそのものを増設することも行われた。その他、本事故においては、プラットホームの下に退避できる空間がなかったことも問題視されたため、プラットホーム床下を部分的にくり抜き、転落時に逃げ込むための空間を設けた例もある。全国の鉄道事業者の多くの駅に落下物検知装置の設置、プラットホーム側面への非常用ステップの設置などが実施された。

 2001年1月26日死去(享年48)


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