1/3ページ目 虫が微かに鳴いているのが風にのって聞こえてくる、…そんな気持ちのいい夜に、丘と丘の間にある家、その外れでココノは星を見上げながら一心にお願いをしていた。 村のあちこちでもそのような姿はあるけれど、あやふやな言い伝えによるものだからと真剣に祈る者はそうはいなかった。 けれども、ココノは真剣だった。 ココノの願いとは 「お願いします、お星さま、ボクを女の子にしてください…。」 常識を外れたものだった。 しかし、ココノにはこう願うまでの経緯がきちんとあった。 ココノには同じ男の子たちとはいつも一線があった。 ココノは極端に気弱だったのだ。 彼らと混じって探検やケンカごっこ、もといバトルをするよりも、家事をしたりゆっくり読書をする方が好きだったのだ。 そしてこう言われた。 「ココノって女の子っぽいよな。」 と。 こうしていじめが始まったりすることはあるけれども、ココノの気弱なところは優しい性格からきたものだったので友達との仲は良いほうだったから、いじめられるようなことはなかった。 けれども、ココノは気がついた。 ボクは女の子の方がよかったんじゃないか…と。 いじめはなかったけれどもココノ自身は、自分の気弱で男の子らしくないところ…背が低くて童顔で、進化してみたけども声変わりもない…そんなところに薄々コンプレックスを感じでいた。 そしていつしか願うようになった。 自分が女の子だったら…と。 今日はそれが叶うかもしれない…ココノはそんな期待を持っていた。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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