小説(テニスの王子様)

【R18】Rainy day
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「ん……」
(…何?)
 自室のベッドで寝転がっていたリョーマが、微かに身じろぐ。
(なんか…くすぐったい…ていうか、むず痒い…)
 覚醒していない頭では、状況を把握出来ない。
(確か、国光を待ってたんだよな…)
 今日は久しぶりに部活が休みになり、二人でテニスをする為に手塚が家に来るのをリョーマは待っていた。
(俺…寝たのかな…?)
 そう思い至った時、引っ掻かれるような感触があり、リョーマの身体がビクリと小さく跳ねた。
「あっ」
 その刺激に声を上げ、その自分の声で目が覚めた。
「な、なに?」
 刺激を与えられている箇所に目を向けると、いつの間にか服が肌蹴られていて、胸を弄っている手が見える。
「く、国光?」
 手から辿って顔を見ると、そこにいたのは待ち人だった。
「ようやく起きたか」
 言いながらも、胸を弄るのを止めようとはしない。
「な、なんで…」
 乳輪をなぞって、乳首をキュッと摘まむ。
「あ…ん…」
「家に来たら、お前は寝ていたからな」
 プクリと立ち上がった乳首を咥える。
「や……」
 リョーマは抵抗しようとするが、寝起きで全く力が入らない。
 吸い上げて、更に硬く大きくなった乳首を舌で転がす。
「あッ、だ…からって……ん…」
「せっかくの据え膳だ、食さなくてどうする」
「や…ぁ……しゃべ……いで…」
 弄られて敏感になっている胸に手塚が答えたことで息がかかり、リョーマの身体が粟立つ。
「据え…膳って、……あぁ―」
 立ち上がった乳首をグリグリと指で押されて、声を上げる。
「敏感だな、お前は。全く触れていないのに、もう…」
 ニッと笑って、もう片方の乳首を指で弾く。
「あッ」
 また、リョーマの身体がビクリと跳ねる。
 そこは、一度も触れていないというのに、硬く立ち上がっていた。
 そちらも同じように吸い上げた後で、舌を絡ませる。
「ぁ…今日は…テニス………」
「この雨では、無理だな」
 乳首を弄りながら、答える。
「え……」
 言われて、リョーマはようやく気がついた。
 まだ早い時間のはずなのに室内が異様に暗く、激しい雨が窓を叩く音に。
「雨…」
 雨音に、ふっと気が削がれるが、乳首を強く摘ままれて意識を戻す。
「あぁ――ッ」
 身体に、ビリっと電流が走る。
「解ったら、集中しろ」
「ん…そこばっかり…や……」
 リョーマが微かに抵抗する。
 ずっと刺激されて、別の場所に熱が集まっていて、そこにも触れて欲しかった。
「時間はたっぷりとある、少しぐらい楽しんでもいいだろう?」
 そう言う手塚の顔は、言葉だけでなくどこか楽しそうで、リョーマは呆れながらも笑ってしまう。
(…国光が喜ぶならいいかな、なんて思うなんて、俺も終わってるなぁ……)
「後で…ちゃんとしてくれるの?」
「当然だ」
 その答えに、リョーマが笑う。
「…キス、してよ。それで許してあげるから」
 その言葉に、手塚の顔にも笑みが浮かぶ。
 リョーマに顔を近づける。
「愛している、リョーマ」
 囁いて、唇を重ねる。
「ん…」
(…ズルイよな。それ言われたら、抵抗出来ないじゃん)
 手塚の首に腕を回して、リョーマの方から舌を誘いこむ。
 抵抗出来ないのなら、楽しむ。
 そう即座に思考を切り替えて、積極的に求める。

(こうなったら、思い切り堪能させてもらうから…覚悟してよね、国光)

 二人の睦み合いを覆い隠すかのように、雨はいつまでも降り続いた。


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