1985年11月5日-1986年1月28日 20時〜20時54分 【全12話 本編552分】 この世の中には、科学では解明出来ない沢山の不思議な現象がある… 人はそれを『超常現象』と呼び、ある者は『悪魔のなせる業』だと恐れ、ある者は『奇跡だ!超能力だ!』と崇める…。 このドラマは、そうした超常現象に翻弄されながら、苛酷な運命と闘い、本当の幸せを掴んだ、1人の少女の愛と勇気の物語である…。
岡田有希子
竜 雷太
岩井友見
広岡 瞬
三上博史
峰岸 徹
直江喜一
中尾 彬
赤座美代子
生田智子
今野りえ
杉浦麻里子(岡田有希子)は17歳の女子高生。 麻里子の父親・高木正彦(潮 哲也)は、麻薬組織を猛烈に追及する敏腕記者だった。 正彦は、ある凶悪麻薬組織の全貌を掴んだ直後に罠に引っ掛かって、身に憶えの無い濡れ衣の殺人罪をきせられて逮捕されてしまう。 そして、無実でありながら自白を強要された正彦は、留置所から逃亡して、山林で何者かに射殺されてしまう。 幼い麻里子は、幾度となく、夢の中で正彦の射殺された光景を見ては怯えていた…。 その後、幼い麻里子は、父・正彦の記憶のないままに、優しく裕福な家庭の杉浦元太郎(竜雷太)と妻・加奈江(岩井友見)の養女として引き取られた。 そんな麻里子は、高校生になるまで元太郎の仕事の都合でアメリカ・ロサンゼルスで何不自由なく、幸せに大事に育てられて来た。 麻里子の養父・元太郎は、全米30店舗にも上る和食レストランのオ−ナ−となっていた。 そして、渡米してから14年後、元太郎は念願の和風レストラン『マリコ・ハウス-ジャパン』の第1号店を東京-六本木に設立する事になって、家族と共に日本に帰国して来た。 そんな杉浦家で元太郎の新規事業開発を祝う祝賀パ−ティ−が和やかに開かれていた。 その晩のパ−ティ−の途中、麻里子が着替える為に自分の部屋へと戻ると2人組の若い男、高木竜一(三上博史)とノボル(直江喜一)と遭遇する。 竜一とノボルは、ある物を探し出す為に麻里子の部屋に侵入して物色していた…。 竜一は、怯える麻里子に『悪気はない。どうしても聞きたい事があるんだ』と、麻里子に歩み寄って聞いた。 麻里子と竜一が目を合わせた瞬間、麻里子の脳裏に幼い頃から見続けて来た、追い掛けて来る少年と見知らぬ男性が射殺される光景が頭の中に浮かび上がった。 麻里子は恐怖心のあまり、その脳裏に浮かんだ映像から逃れようと、頭を抱えて顔を振ると部屋中の物がガタガタと動き始めて、凄ましい勢いで宙に浮き上がり、あらゆる物が乱れ飛んで麻里子は失神気して倒れ込んだ。 竜一は、倒れ込んだ麻里子を抱き寄せて彼女の名前を叫んだ。 竜一は、幼い頃に麻里子と生き別れになった兄であった。 兄・竜一と運命的な再会を果たした麻里子は、翌日、自分が養女である事実と自分の奥底の中に潜在的にあった不思議な超能力を自覚する。 いつ襲って来るかも分からない不思議な能力への恐怖に怯えながらも、養女であった事実を知っても、麻里子の養父母に対する態度は、何も変わりる事なく明るく接していた。 そして、麻里子は兄・竜一の親方・蓮見新三郎(南原宏治)から、蓮見自身、1番の親友だった正彦と妻子の命を凶悪麻薬組織の陰謀によって奪われていた事実を聞かされて驚愕する。 麻里子は蓮見と竜一、ノボルらと共に父・正彦の無実を証明して、父の無念を晴らすべく、凶悪麻薬組織に立ち向かう事を決意する。 しかし、麻里子たちは、恐ろしい麻薬組織に追われて、敵か見方かも判らない怪し気な謎の黒木刑事(峰岸徹)からも纏わり付かれる…。 そんな麻里子は、大学時代からポルタ−ガイスト現象についての研究をしていた担任教師・光井邦彦(広岡瞬)に打ち明けた。 『先生、おっしゃってましたよネ…。 ポルターガイスト現象は、幼い頃のショッキングな体験が関係しているって…。 父が目の前で殺されたんです…!』 麻里子からの相談を受けた光井は、麻里子の身体を徐々に蝕む潜在的超能力を治そうと協力する。 一方、光井に密かに憧れている麻里子の同級生・前田美也子(生田智子)は、光井と親しくする麻里子の存在が気に食わず、手下の佐恵子と明美と共に麻里子に対して、執拗で挑発的な虐めを繰り返し続けていた。 これらの虐めで麻里子の潜在中の超能力は、麻里子本人の意思とは全く無関係に起こる様になる…。 そのパワ−は、物体破壊や人体浮揚、テレポート、念力発火などと徐々にエスカレ−トして行った…。 その異常なる麻里子の超能力の激しい発動は、その底知れぬパワ−使用への人体的副作用で、麻里子自身の肉体が超能力の発動の度に段々と衰弱して行き、徐々に麻里子自身の人格をも破壊して行っていた…。 光井は、『このままでは、麻里子が弱りきって死んでしまう…』と、麻里子の身を案じて、麻里子をアメリカに帰そうとする。 しかし、麻里子は『17歳だから戦う…。17歳だから逃げないで戦う!』と、亡き父の無実を晴らすまでは、決して逃げずに自身の死を覚悟して、父の冤罪を晴らすの為の厳しい捜索行為を続けて行く…。 そんな麻里子自身、自分でも徐々に超能力のコントロ−ルが出来なくなっている事に脅え、段々と自らの肉体が衰弱して行きながらも、必死の捜査を続けて、追求して来た謎に関する事項が段々と解明されて来た…。 その謎とは、凶悪麻薬組織の黒幕が麻里子を虐め続けていた同級生の美也子の父・前田耕一郎(中尾彬)であったという事実。 そして、その黒幕の前田が、その昔、麻里子の幼少時に黒木刑事を洗脳利用して、麻里子と兄・竜一の亡き父・正彦を射殺事件に絡ませたさせたという事実。 そして又、前田は麻里子の優しい養父・杉浦元太郎の会社をも略奪しようと暗黒の策略を企てていた…。 凶悪麻薬組織の黒幕・前田耕一郎の恐るべき正体は、麻里子と同じく超能力者であった…!。 そして、前田の娘・美也子は偶然、父の恐ろしい正体を目撃してまう…。 また、前田の妻で記憶喪失の前田弘子(赤座美代子)も、麻里子と竜一と出会った事で、今まで失っていた記憶を徐々に取り戻す様になる…。 この前田弘子こそ、麻里子の本当の生みの母親なのであった。 そして、麻里子と前田との超能力で直接対決する時がやって来た…! 前田は、先ず、麻里子の周りの人々を超能力で洗脳して、麻里子を襲わせる。 悪魔のような前田に怒りに震える麻里子は、抹殺すべき前田に勇敢にも立ち向かって行く。 対する前田は、自分と同じ血を引き、潜在的に恐ろしい超能力を持っている実娘・前田めぐみ(今野りえ)を洗脳し、麻里子の前に送り込んで超能力で戦わせる。 そんな、壮絶なる超能力合戦の中で前田弘子は、完全に悍ましい過去の記憶を取り戻した。 そして、弘子は重い口を開いて18年前の出来事を麻里子に語った…。 当時、弘子の夫であり、麻里子の亡き父・高木正彦がベトナムの取材で死んだ…と、知らせを受けた弘子は高木正彦の実子・竜一を引き連れて、ベトナム現地へと向かった。 弘子は、絶望と砲撃の中で途方に暮れている所、ベトナムの地で偶然、再会してしまった高木正彦のかっての旧友・前田耕一郎と成り行きで結ばれてしまった。 その時に出来た子供こそが麻里子であった。 麻里子の実父は、前田耕一郎であった。 真実を知った麻里子は、実父である前田と今後、どちらかが倒れるまで、戦って行かなくてはならない苛酷な運命の悪戯に絶句し苦悩する…。 そんな、麻里子自身が苦悩の末に出した最後の選択とは、兄・竜一を説得して、前田への復讐の為の戦いを止め様と決心をする。 しかし、前田は妻・弘子が麻里子と出会った事で過去の秘密の記憶を思い出し、弘子が警察に今までの全てを話そうと決意していた事を知ると口封じの為に殺そうと企て実行に移そうとする。 『許せない…!お母さんも皆も私が守るわ!』 怒りに震え、意を決した麻里子は、再び立ち上がり、前田との戦いに挑む決意をした。 前田は、娘・めぐみをも加えて2人で麻里子を襲撃する。 そして、終に麻里子と前田耕一郎との、親子1対1の最後の熾烈な超能力対決が始まった…!
第1話
1985年11月5日 第2話
1985年11月12日 第3話
1985年11月19日 第4話
1985年11月26日 第5話
1985年12月3日 第6話
1985年12月10日 第7話
1985年12月17日 第8話
1985年12月24日 第9話
1986年1月7日 第10話
1986年1月14日 第11話
1986年1月21日 第12話
1986年1月28日
本業が歌手であり、演技に関しては専門的なレッスンを受けていなかったユッコにとって、この主演連続ドラマは文字通り体当たりの演技だった。 そんな自分自身の演技に関する自己採点は100点中、何とたったの20点と評価して、ドラマに対する意気込みをユッコは語った。 『TVドラマに出演するのは、デビュー前からの夢でしたから凄く嬉しかったですね。 ずっと、演技の勉強をして来た本当の役者さんと比べると、どうしても声の大きさや発音に差があるんです。 「色んな事が起こるドラマだ」って、台本を渡されて読んだ時に思ったんですね。 超能力って、現実的にないものをやるという、やりずらさはあるけど、一生懸命にやるつもり。 アイドルが出演するというイ−ジ−な物にしたくないから』 スタッフ間でのユッコの評価は大変に高く、彼女を知る多くの人達が同じ印象を抱いていた。 『有希子は、人が何と言おうが、自分で納得出来ないと気が済まないタイプ。 今時の女の子にしては、珍しく常にパーフェクトなものを自己に要求する子』 『超能力とか確かにあると思います。 自分には、全く超能力も霊感もなくて、金縛りに遭った事もない位だけど興味あります。 人の心が読めたら良いなあ…って思うけれど、欲しいとは思いません。 だって、先が見えたら、つまらないと思うんです。 1年後、1時間後に何が起こるか判らないから、生きていて楽しいと思うんです』 トップアイドル歌手として、多忙な毎日の中で演技の研究をしたり、撮影所への移動の車中では、必ず、その日の台本に目を通して、自分の台詞は全て覚えてしまう。 撮影中でも、監督から指摘された事を即座に飲み込んで、決して2度目のNGは出さない子だった。 『確かに早朝から夜中までのロケはハードだけど、好きな事をしているから疲れません。 もし、私が超能力を持てるなら、タイムトラベラーで時間旅行が出来る人になりたいです』 ユッコは、撮影の休憩時間にも共演の先輩俳優たちに演技について、色々と質問したり、貪欲なまでの向上心を覗かせていた。 そして、ユッコが先輩俳優や現場スタッフに可愛がられたのは、常に謙虚であった事と常に自分に対して、厳しい性格であったからであった。
●関東圏=TBSでは、1986年4月中旬から、夕方17時のドラマ枠で再放送予定だった。 しかし、急遽、中止されて以降、再放送はされていない。 ●1989年10月 ●関西圏=読売テレビの深夜枠で再放送 ●日本TV系列=宮城テレビで夕方16時のドラマ枠で再放送
■ナレーター 城 達也 ■主題歌 『銀雪の浪漫〜Follow You〜」 歌:藤ゆうこ 詞:内藤綾子 作曲:水谷公生 ●EP盤(EP・10210-07) 1985年12月1日発売 ●CD盤(CD・VPCD-81062) 「伝説のTVドラマ:テーマ・コレクション」 1984年8月1日発売 <VAPレコード> ■スタッフ <脚本>:今井詔二 <音楽>:奥慶一 <監督>:石田勝心 <助監督>:門奈克雄 <演出>:萩原鐡太郎、江崎実生 <プロデューサー>:樋口祐三、武田和、樋口祐、忠隈昌 <特殊効果>:鳴海聡 ■協力 学校法人嘉悦学園 嘉悦女子短期大学 東海大学短期大学部 日本電気株式会社 三栄株式会社 ■衣装協力 鈴乃屋、Jany、ピノチオ子供服、アトリエ・エコー ■制作/著作 TBS、東宝株式会社、サン・ミュージック、ポニー・キャニオン <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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